美術ラボ

美術ラボは、個人指導で豊かな表現力を効果的に身につける、どなたにも楽しんで制作をしていただけるデッサン・絵画教室です。

趣味で楽しむ

入門者から、より深く学びたい方まで

美術ラボ絵画教室は、西洋美術を中心としたさまざまな技法を柔軟に指導致します。

趣味で楽しむ各種技法

油彩

薄塗りにも厚塗りにも使用でき、落ち着いたコクのある、独特の雰囲気の画面づくりが魅力です。 絵の具そのものの物質感が強く、先に描いた部分を覆い隠したり、重ね描きがしやすいため、乾燥の度合いに気をつければ、修正や変更がしやすい面もあります。(ただし、概ね数十年単位後に、画面上層に影響が出る場合もあります)
油絵具は乾燥が遅いイメージがありますが、そのため、古来より様々な乾燥促進の為の技法や補助剤等が工夫されてきました。慣れてくると、その時の画面の乾燥の度合いを活かした、様々な技法が使えるようになるでしょう。こうした面にも油彩技法の楽しみはあります。
近年ではより使い勝手がよく、信頼性の高い乾燥助剤が発売され、作業時間の短縮も比較的容易になりましたが、やはり、じっくりと腰を据えた、時間をかけた制作に向いているといえるでしょう。
材料や洗浄剤によっては独特の強い匂いがありますが、近年はこうした匂いをある程度除いた製品も発売されています。 ただし、火気、換気には注意が必要です。

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油彩

水彩

水彩と一口に言っても水に溶ける絵の具は全て水彩ということができますが、一般的には、顔料(絵の具や塗料全ての色材の元となる色味の成分・通常は粉末状)をアラビアガムという天然樹脂で練り合わせたものを指し、アラビアガムの量によって透明と不透明のものがあります。不透明水彩は一般的にグアッシュと呼ばれます。
水分が蒸発する事で絵の具が乾燥し画面に定着するので、乾燥が早く、上から積極的に重ねて作業する事ができます。
乾燥後も水に戻る性質があるので、制作中に多量の水を使って上から重ねたり、完成した作品に水がかかったりといったことには注意が必要です。 水彩絵具は、携帯性の良さや、作業や用具の管理の手軽さから、風景のスケッチにもよく使われます。
絵具自体ほとんど匂いもなく、揮発することもないため、噴霧をしたり、特殊な溶剤を使用するような特別なことをしない限り、換気などには気を配らなくともいいという利便性の良さもあります。また比較的小さなスペースでも作業ができ、気軽にはじめられるもの魅力と言えるでしょう。

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水彩

アクリル

近代化学によって合成樹脂をベースに作られた自由度が高い材料で、他の素材では困難な様々なテクニックにも柔軟に対応できます。
水で溶いて使用でき、乾燥も早いため、積極的に作業を進めることができます。
乾燥後は上塗りなども自由にでき、絵具とは別に、様々な助材を組み合わせることでより多様な技法を展開できます。乾燥後は他の絵具と比較しても、非常に堅牢な塗膜を作ります。
絵具そのものの臭気は強くはありませんが、ジェッソなど、メディウム類では強いケミカル臭を発するものがあり、十分な換気が必要なこともあります。
乾燥が早く、乾燥後の塗膜が極めて堅牢な反面、筆など、用具の管理には注意が必要です。近年は、乾燥の速度の遅い製品も販売されています。
油彩に比べると絵具に物質感が乏しく、やや透明感が強いため、油彩の延長で考えると戸惑う面もありますが、他の画材同様、慣れによってコントロールできます。
砂をはじめ、さまざまな素材を混ぜても亀裂や剥落などの心配が少なく、また、盛り上げ材等さまざまな補助材料が市販されており、それらを組み合わせた極めて自由度の高い表現が魅力です。

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アクリル

パステル

顔料をわずかな助材で固めた棒状の材料で、顔料そのものが持つ、明るく鮮明な発色が魅力の材料。
油や水といった溶剤を必要とせず、手に持ってそのまま描けるので、素早く作業ができます。
画面上でぼかしたりはできますが、基本的に混色が難しいため、中間色を補う多くの色数が必要になります。
伝統的な製法のパステルの場合、粉が出るため室内を汚しやすく、呼気に注意を必要とする場合があります。また画面への絵具の固着力が弱いため、作品の管理にも注意が必要です。
しかし、他の画材では出ない鮮やかさ、柔らかな画面の雰囲気が魅力で、愛好する人が多い画材です。
印象派の画家ドガは、何度も定着剤を吹きかけては上描きをする方法で、油彩作品に匹敵する独特で重厚な画面を作り出しました。

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パステル

色鉛筆

油性色鉛筆と水彩色鉛筆があります。
パレットやぼかしでの混色というわけにはいかないので、画面上で重ねることで混色効果を出すことになります。油性、水彩どちらも二、三十色程度以上の色数を用意する方が便利でしょう(水彩色鉛筆は芯をカッターやヤスリで粉状にして、水で溶いて使うことができ、油性色鉛筆は、油彩に使うテレピン油で伸ばすことができるので、パレット上の混色は一応可能です)。好みによりますが、技法の多様性(の手軽さ)の面からは水彩色鉛筆の方が使い勝手が良いように思います。
水彩色鉛筆は水で伸ばすことが可能ですが、画面上では、言葉通りには水彩絵具のようにはなかなかならず、独特のクセが出ます。
しかし、この特徴を活かして描くことができれば、水彩絵具との併用など、面白い効果を出すことができるでしょう。
油性色鉛筆は、高級なものは芯にねばりがあり、重ね描きも可能ですが、廉価なものはワックス分が多く、色鉛筆のみで重ねて描くには不向きです。
どちらの色鉛筆も、あまり重ねすぎると上描きの際に滑るようになってしまい、うまくいきません。
室内や手が汚れる心配もほとんどないので、パステル以上に手軽に、素早い作業が可能でしょう。

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色鉛筆